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セビーリャの理髪師
フランス演劇を専門とされている鈴木先生の本領発揮な一冊。
とても読みやすい訳です。
このままフィガロ三部作を訳されるのかと思いきや
「フィガロの結婚については岩波文庫には翻訳もある以上、述べる必要もあるまい」とのこと。
本屋で見かけたことなかったけど、あったんですねぇ~
鈴木先生の訳で3冊そろった姿を妄想していたのですが、それならば仕方ない。
作者のボーマルシェは、かなり面白い人物で、その人生については下記書籍で読むことができます!

闘うフィガロ ボーマルシェ一代記
ほんと精力的ですよねー。どこからパワーがわいてくるのやら。
ちょっと見習いたいところです。
『Mademoiselle Juliette』 のPVも可愛かったのでお気に入りなのですが
『Fifty sixty』もPopで良いです。
しかもオープニングに写ってるTVから聞こえるのが日本語で
「よーし」
「どけー」
etc,etc・・・
・・・何かと思えば、キャプテン翼ではないですか。
サビ部分もなぜか日本語で読み仮名つき
「フィフティ シックスティ ネ オ サンカントゥ セクシー ソワッソントゥ

50~60年代のイメージなんだろうか・・・。
▼これがウワサのPVです。
チマローザのオペラ『秘密の結婚』を見に行きました。
なかなかチマローザのオペラは日本で公演されないので、ナイス機会。
スタンダールが『赤と黒』の中で
ジュリアンとマチルドがこのオペラを見て、涙を流した・・・
ということを書いていたので、ずっと聞きたかったんです~
ストーリーは
裕福な商人ジェロニモの娘カロリーナと、その店の使用人パオリーノは秘密結婚をしている。
ジェロニモは自分の娘に貴族と結婚して欲しいと願っており、
カロリーナとパオリーノは、カロリーナの姉のエリゼッタに貴族のロビンソン伯爵と結婚させ、
自分達の結婚を許してもらおうと目論む。
しかし、ロビンソン伯爵は妹のカロリーナに一目ぼれしてしまい・・・
というコメディです。
ほんとにモーツァルトのような美しいメロディで、スタンダールがこよなく愛したというのも分かります。
・・・が、ジュリアンとマチルドのように涙は流さないでしょう・・・完全コメディだもの・・・
フェルヴァック夫人も隣で泣かれたらびっくりしますよ。
チマローザといえば、同じく『赤と黒』の中でマチルドが歌っている
「罰しなければ、あまりにも愛しすぎているわが身を」
というアリアがなんというタイトルのオペラかずっと気になっているのだけれど
誰か知っている人いないかなぁ。
チマローザ/Il Matrimonio Segreto: Hampe H.griffiths / Drottningholm Court Theatre O
チマローザ/Il Matrimonio Segreto: Cavallaro / Marchigiana Po Dara Mazzuccato
『ゴリオ爺さん
シャルル・アズナブールが主演ということで、どうなんだろうと思っていたのですが
なんとゴリオにぴったりはまっていました。
娘を想う姿に哀愁が漂って・・・ほろりですよ。
しかし、何より驚愕したのが、ウジェーヌ役のマリク・ジディ!!
めちゃめちゃbeau garçonではないですかー!!!
どういうことー!?
そんなわけで、だいぶ途中から偏った見方をしてしまい・・・
だめだめですねぇ。もういっぺん見ます・・・
マリク、ほかに何か出ていないかなぁ。
アイ・ヴィー・シーから出ているすばらしいDVDシリーズ「世界映像文学全集」
早速『赤と黒
キャストはこんな感じ。
レナール夫人:キャロル・ブーケ
ジュリアン:キム・ロッシ・スチュアート
マチルド:ジュディット・ゴドレーシュ
ジュリアン役のキムはなかなかの美形・・・
かなり期待していたのですが、やはりイタリア人のせいか(?)ジュリアンの陰鬱としたところが
出し切れていない印象でした。
特に興奮するところ(裁判での演説とか)がちょっと過度かなぁ。
しかし、なんと軍服の似合うこと・・・レナール夫人でなくてもメロっと来ますわ。
キャロル・ブーケも美しいこと・・・
彼女はヌイイ出身なのですね!何気にご近所さんだったのか?
個人的にはジェラール・フィリップ版のほうが解釈など好きですが(原作に近い気がする)
ラストの牢獄に入ってからのくだりはなかなか面白かったです。
とりあえず、字幕ありで見たので、今度はなしにチャレンジしよう~。