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セビーリャの理髪師
フランス演劇を専門とされている鈴木先生の本領発揮な一冊。
とても読みやすい訳です。
このままフィガロ三部作を訳されるのかと思いきや
「フィガロの結婚については岩波文庫には翻訳もある以上、述べる必要もあるまい」とのこと。
本屋で見かけたことなかったけど、あったんですねぇ~
鈴木先生の訳で3冊そろった姿を妄想していたのですが、それならば仕方ない。
作者のボーマルシェは、かなり面白い人物で、その人生については下記書籍で読むことができます!

闘うフィガロ ボーマルシェ一代記
ほんと精力的ですよねー。どこからパワーがわいてくるのやら。
ちょっと見習いたいところです。
赤と黒
前に、誰か本気で漫画化すればいいのに~とぼやいていた『赤と黒』が、
なんといつの間にかほんとにまた漫画になっていた。
どうやら「名作を漫画で読もう」的なシリーズの1つらしい。
絵はだいぶ今風になっていて、良い感じではあるのですが・・・内容が薄ーい!
まず、ジュリアンの描き方がなってない!
終始ジュリアンの性格が黒すぎて、ケルビーノ要素0です。
ちゃんと原作を読んでいるのだろうか?
「まんがで読破」と銘打っているなら、テキストに忠実に描かなければ意味がないではないですか。
1巻にまとめようとするからいけないのだろうか・・・。
とりあえず、珍品としてコレクションの一部にしておきます。
ついでに、4月にはこんなすばらしいものが発売されます!
▼「世界映像文学大全集」 赤と黒
http://www.ivc-tokyo.co.jp/news.html#news3-1
▼コレの日本版だと思われます!
http://www.amazon.fr/rouge-noir-Carole-Bouquet/dp/B000BU9OHY/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=dvd&qid=1206276627&sr=1-1
フランスで放送されたTVドラマらしい。
バルザックの『ゴリオ爺さん』も出るらしい。
このDVDシリーズは、「買い」です!
全部私の好きなものではないですか。このチョイスした方にお会いしたい・・・。
ここ数日どうも体調が悪い。
微熱があるし、頭は痛いし、だるいし・・・
風邪をひいたんだろうと思っておとなしく寝ていたが、ふと気づいた。
奴だ。
もう来たのか。
…"pollen(花粉)"だ。
おととしは良かった。
フランスの花粉は日本のと違っていたらしく、全く症状が出なかった。
去年も良かった。
花粉が極端に少なかった。
そんなわけで3年ぶりの本格的な花粉症
そういえば毎年こんなでした。
ああ、Mélancolique。
それはそうと、寝てる間に光文社の新訳『赤と黒』を読み終わった。
久々にじっくり読んだけど、やっぱりいい。
ありがとう、野崎歓・・・
そういえば、なぜか最近スタンダール関連(?)がアツイ。
【ニュース1】
宝塚で『赤と黒』が!!
http://kageki.hankyu.co.jp/revue/67/index.shtml
東京公演は3月31日~4月7日まで。
一般発売は2月24日だが、昔『ベルばら』をとろうとして撃沈した思い出があるので
すでに某サイトを通じて申し込み済み
取れなかったら今度いつ見れるか分からないから、ちょっとくらい高くてもいい。
【ニュース2】
チマローザの『秘密の結婚』が!!
http://ent.pia.jp/pia/event.do?eventCd=0001784
5月30日・31日と横浜で。
ジュリアンとマチルドが涙を流して見たというこのオペラ、一度見てみたかった・・・。
もちろん、チケット入手済み
・・・何してるんだかとあきれるけれども、
物語の舞台となったブザンソンまで行っちゃったくらいだから、コレくらいなんのその・・・
【いきなり、ブザンソン写真展】
↓うわさのドゥー川
町を取り巻いています。
↓ジュリアンもブザンソンに来た日に登ってみた城壁と城砦。
フランシュ・コンテ地方の美しい景色が一望できます。
↓でもその城砦は、今や動物園になっている・・・
ふつうにくじゃくが歩いていてびっくりした。
ParisからBesançonへはTGVで2時間30分くらいです。
ヴィクトル・ユゴーの家もあるよ
ひさしぶりに大学時代の友達と会いました。
大学の友達に会うと、たちまち始まる本談義。
みんなすばらしい読書家なので、おすすめ本情報がとってもうれしい
光文社で『カラマーゾフの兄弟』とかの新訳文庫を出しているのは知っていましたが、
なんとなんと、『赤と黒』も秋に上巻が、そして12月に下巻が出たらしいのです。
家に帰って、即検索・即購入。
なかなか革新的な訳らしいので、楽しみです。
赤と黒 十九世紀年代記 上
『赤と黒』は貧しい木挽きの息子であるジュリアン・ソレルが、
その才知と容貌で貴族社会に入り込んでいく・・・というお話ですが
ジュリアンの時には純粋な少女のようで、時には野心に燃えたナポレオンで・・・という
つかみどころのない性格がinteressantで、ずっと私のベストに君臨しています。
「新しく映画化すればいいのに~※1。」「誰か本気で漫画化すればいいのに~※2。」と
『赤と黒』の価値の見直しに、皆はげしく同意。
※1:
映画はご存知ジェラール・フィリップ主演のコレです。
ジェラール、もうすこし若ければ・・・
あと、彼は生来の気品と陽気さがあるのでジュリアンよりもファブリス向きですね。
※2:
実は昔里中満智子さんが微妙に漫画化しているのです・・・(絶版)
ウィリアムは文庫版を持っています・・・あのとき買っておいてよかった。
赤と黒 哀しき野望
あと、もうひとつ良い本を紹介されました。
ユゴー・バルザック・デュマの3大Grand ecrivainを比較したという
聞いただけで面白そうな本。内容もかなり笑えるみたいです。
こちらも絶版なので、Amazonで中古を購入。
あと、話題騒然だったのが、コレです・・・
『失われた時を求めて』 まさかのコミック版!!
フラ語版なら、まあいろんな意味であきらめがつくので購入してもいいかなというところですが
日本語版は需要ないでしょう~。
でも新聞で紹介されている・・・意外といいのか?
失われた時を求めて フランスコミック版 第1巻
フラ語版はこちら。
邦題『黒いチューリップ
』アレクサンドル・デュマ作
新種のチューリップ創造に没頭する青年コルネリウスは
名付け親から預かった書類が元で政治犯と疑われ、投獄されてしまった。
折りしも不可能と言われていた「黒いチューリップ」の側芽が完成し、
後はそれを植えて花を咲かせるだけ、というところ。
投獄された牢で、牢番の娘ローザと恋に落ち、
二人は「黒いチューリップ」を育てながら交際を深めるが、
コルネリウスを妬む同じくチューリップ作りを生業とするボクステルが
「黒いチューリップ」を盗もうと狙っていて・・・
といったお話。
オランダ戦争とかデュマお得意の歴史小説の要素が入っているのですが、
お話のメインはコルネリウスとローザの牢越しの恋愛です。
ドラマチックで、読者の興味を誘うキーワードが随所にちりばめられ
「面白い」が詰まった作品です。
デュマはほんとに、天才としかいいようがないです!
なぜこんなに面白い作品ばかり書けるのでしょう。
▼商品詳細はこちら
黒いチューリップ
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